ネバエンジャ

楽しく生きよ

グアテマラの弟

片桐はいりの「グアテマラの弟」読み終わりました。いやー「わたしのマトカ」に負けないくらい面白かった。

正直「わたしのマトカ」は、映画「かもめ食堂」の影響という色眼鏡があったこともあり、今回読んだ「グアテマラの弟」も楽しみではあったんですが「わたしのマトカ」に比べたらそこまでかもしれない…と思ってたら、めっちゃ面白かったわ…。

グアテマラで暮らす弟を訪ねるというエッセイなのですが、旅立ち前から面白い。

片桐はいりがどういった家庭で育ったのか、という家族エッセイと食エッセイでもあるので、「わたしのマトカ」よりもこの人のルーツみたいなのが書かれたエッセイ、という風に感じました。

「わたしのマトカ」はがっつり旅エッセイ。

 

 

一周目読了後、すぐさま最初から読み返しても面白い。文章が面白い。

グアテマラという国について全然知らなかったですが、読み終わったころには「グアテマラええな…ええなグアテマラ人…」ってなってました。

治安の悪さや、日本ほど色々整備されていないという事もわかっているので、行く勇気はないですが…彼らの生き方や性格を見てると、しょうもない悩みとか窮屈な日々が馬鹿らしく感じる。沖縄人より時間にルーズで自由そう。楽しそう…。

大変だったであろうことも、理不尽なことも、こんなに面白おかしく書けるなんて最早片桐はいりになりたい。

でも器がでかい人だなと思いきやそんなことなかったりするのがまた面白い笑

エッセイって、小説よりも登場人物が生き生きしてるというか、命が宿ってる感というか、生身の人間!って感じするな。

 

個人的には「わたしのマトカ」よりも片桐はいりのプライベートでの人物像が浮かんできたというか、フィンランド旅の時より海外旅行に対してまだ初々しい感じがあるように感じたな。

この人のエッセイ読んでると顔がニヤってなるし、元気になるし、一時的に心が女神になるというバフ効果が得られる。

この前図書館で他の旅エッセイを試し読みしてたんですけど、旅先で見たものの説明が無くて「?」ってなったんですよね。

片桐はいりのエッセイは説明もわかりやすくて丁寧だし、何より文才が凄い。ちょっとした豆知識が織り交ぜられてるのもいいな。

でも決して難しい言葉で書かれているわけじゃなくて、すらすらページが進むんでオススメです。

 

その後youtubeで笑っていいともで遅刻する片桐はいりの動画見かけて爆笑したんですが笑

「たすけて…」がおもろすぎる…。