ネバエンジャ

楽しく生きよ

愛がなんだ

角田光代の「愛がなんだ」を読みました。凄い。7月2冊も本読んじゃった。

その前に読んだ千早茜の「神様の暇つぶし」は登場人物クズばっかりでなんとも言えない気持ちで終わったんですけど、こっちはこっちで変な顔になった…。

 

今回は「恋愛ものが読みたい」と思って本を選んでるんですけど、ティーンが好きそうなゲロ甘、彼氏彼女どっちか死にかけみたいなんは読みたくないなと思って本選んだらこんなんばっか当たる…。

ただ、「神様の暇つぶし」よりもこっちの方が好きかな。こっちも負けず劣らずクズ成分多めでしたが。

「愛」をテーマに描こうと思ったら人間のそういう描写が必須になるんか?ってくらいクズ要素が多い。

クズクズ言ってるけど本人たちは別にクズじゃないんだよな、ただ愛されてるだけで。

でも追いかける側の目線で話が進むからさぁ…どうしても「ただ愛される」人達がクズに見えてしまう。

というか主人公が相手に好かれたいからって都合のいい存在で居続けるのイライラするんだけど…でもある意味でストーカーを貫く感じが逆に潔かったから嫌いではない。

 

なんとも感想を言い辛い話でしたが、「愛がなんだ」っていうタイトルはいい感じに納得。いいタイトルだね。

今は片桐はいりのエッセイ「わたしのマトカ」を読んでます。おもしれぇわ。

 

 

■追記

映画化されてるんですね。っていうかそういえば角田光代って八日目の蝉の人だったか…。あれは何回見ても心が苦しくなる名作。

 

「ダメでかっこよくないところも全部好きになってしまったら嫌いになる事は多分永遠にない」みたいなセリフ、スナックバス江で明美ちゃんが「私は男を加点方式で選ぶ」みたいな事言ってた回思い出しちゃう…。

悪いところも納得したところでいいところを加点していくっていうやつ。もうそれなんだろうさ…。

 

映画の公式サイト見たけど登場人物のイメージが私とは全然違った…。

すみれさんは江口のりこじゃないしマモちゃんはもっとチビで海老っぽいし主人公のテルコは何故かデカいイメージあったわ。

あと検索のサジェストが笑える。