ミュージカル「マリーゴールド」観てきたー。
シリーズものらしいのですが、初心者の私にもすんなりと入り込めました。(一部わからない部分もあるが特に影響はない)
同じ系統の女子が多いなーでも舞台ってそんなもん?四季と坂本真綾しか見に行ったことないからわからん!という状態だったのですが、いざ舞台を見て理解しました。
私だけ前情報一切なしで見に行ったのですが、
ヴァンパイアものでした。お耽美系ですね。
お耽美系の話はとても好きではあるんですが、
実は私ヴァンパイアものがあまり好きではなくて。
ヴァンパイアにあんま魅力を感じないからです。
ヴァンパイア系お耽美映画の代表がインタビューウィズバンパイアですが、あれですらあんま魅力を感じなかったからな……。
なので「あぁ……」と思ってたんですが、
面白かったですー!劇場が小さめなので臨場感凄いし、みんな歌うますぎ(当たり前)、
シリーズものなのに初心者もちゃんと世界観や設定を理解できるよう自然に作られてるのが何よりも凄いです。
といっても、設定がけっこう独特なので入り込めない人には厳しいかもしれないですが。
ちなみにこのシリーズ、全部鬱展開だそうで、
今作も例外ではなかったです。
そんでは以下感想。
私が見た印象では、「シリーズ物としては良い作品だが1つの作品としては微妙」という感じでした。
シリーズ物の流れみたいなのを友人に聞いたのですが、それを聞いて思った感想です。
というのも、鬱展開でおなじみの作品だそうなのでこれも当然鬱展開、最後までチョコたっぷりのトッポの如く最後まで鬱たっぷりなのですが、
とりあえず死ねばいいというものでもないと思うんです。
なんていうか、死ぬ流れがイマイチ美しくないなと思った。無理やりこじつけて死なせてる感がある。
デスノートのミサミサのように「生き残るけど薄命」とか、「生き残ったけど理性を失って抜け殻になってしまった」とか、そういう着地点でもよかったんじゃないのか、と思うキャラがいたりしたわけで……。
あと、敵の刑事さんは悲しい過去があるのにほぼ話の一部として軽く話すだけなので、ただの悪者。
でもシリーズものなのでこれは他作品で語られる可能性がある、らしい。
そして何よりマリーゴールドの父親。
個人的にはこれが同情のどの字も出なくてですね……笑
あと編集者とエリカかわいそすぎた……。
ラストのマリーゴールドが母親を殺すのは少し不自然に感じてしまった。
ソフィに嘆願するなりなんなりまずしないか?と思ってしまったので。
アナベルが都合よくヴァンパイア化したのにも「えぇ」と思ってしまったし(でもこれはこの手の話にはよくあることね)、それならまだパパンが操られて色々打ち明けたうえでーとかのが自然に感じたかもしれない。設定的にそれは無理なのかな?
1作品としてみるとあまりにも無理やりこじつけすぎていて微妙なのだけれど、
シリーズ物なので他作品で、同一人物かはわからないけれど同じ名前のキャラが出てくるというのと、
全て鬱展開なので、そういう「シリーズ物の作品」として見たら面白いと思います。
まとめると、「面白かったけどちょっと王道すぎるかなー」という印象。
アニメ、マンガ感というか…サンホラっぽいというか、そんなイメージでした。
でも面白かったんだよー。見てよかった。
だけどハマるほどではないかな。好みかと言われると好みではないかなといった感じ。
人を選ぶ作品ですね。ゴスロリ系好きな人は好きなのかもしれない。
周りみんな泣いてるのに私泣かなかったよ………。死に方がなんとなく釈然としなくて泣く要素がわからなかった…。